『無依』はOB会の会報誌の名前です。
その意味について、以下のとおり解説します。

無依(むえ)―臨済録より

「題字」
臨済宗佛通寺派教学部長
佛通寺別院一華寺 少林雲禅堂
住職 香川 寛光

臨済録示衆に曰く、ただ聴法無依の道人のみあり、これ真正の見解なり。
依、というのは衣と同義です。虚栄的な依りどころを捨ててしまうのが、無依です。
綺羅や、鬼面人を驚かすような虚名や、衣装を捨ててしまうのが、無依です。
幸福というのは結局、心身の自由の自覚です。般若心経に、無圭礎とあるのもそれ。
更に臨済録に曰く、依変の境なり、みなこれ業通依通なり。
現実には、皆無数の衣を持っております。性格、境遇、地位、名誉、そして努力で老若男女に衣変し、妻子を養い、欲望の限りを尽くします。無衣なればこそ何でも装える事にもなります。浮世は衣変国上です。業通衣通の修羅場が人生です。
しかし、無衣の人、絶学無為の閑道人の真姿を見失いますと、依草附木の精霊と臨済も申しておりますように、恐怖に戦いてばかりの不自由な人生に終わり兼ねません。